ごあいさつ

海保 隆

第62回全国国保地域医療学会の開催にあたって

第62回全国国保地域医療学会 学会長
海保 隆(千葉県:国保直営総合病院君津中央病院病院長)

 このたび千葉県木更津市のかずさアカデミアホールにて第62回全国国保地域医療学会を開催することとなりました。新型コロナ感染症のパンデミックにより、第60回の北海道での学会、第61回の岡山県での学会と2年連続して中止を余儀なくされ、今回、実に3年ぶりの開催となります。コロナ禍でオンラインでの学会や研修会が続く中、皆さんと直接お会いできることを大変楽しみにしております。 今学会のメインテーマは、「コロナ・自然災害時代のニューノーマルを見据えたこれからの地域医療構想、地域包括医療・ケアの展望 ~地方再生こそ、日本の未来を担う~」としました。 日本列島はここ10年の間に、大震災、豪雨災害、台風災害、新型コロナ感染症のパンデミックと相次ぐ自然災害に見舞われました。人口減少社会を迎えた我が国にとって、これが更なる地方の過疎化、都市部の高齢化に拍車を掛けるのか、あるいは新型コロナ感染症で普及したリモートワークが広がり、人の流れの東京一極集中が止まるのかのターニングポイントと思われます。 我々国保診療施設はそれぞれの地域における地域包括医療・ケアを長年にわたって担ってきました。一方、医療資源の効率的活用を目指してこれまで地域医療構想が進められてきましたが、今回の新型コロナ感染症パンデミックでは、医療、介護、福祉も平時、ある程度の余力を持っていないといざという時に立ちゆかなくなることもわかりました。国保直診開設者サミットでは、今学会のメインテーマに沿って、このような厳しい状況の中でそれぞれの地域において住民の生活を守り継続させていくために、今後の地域包括医療・ケアのあり方を議論していただこうと思います。 千葉県、特にその大半をしめる房総半島は、海、山、川の自然資源に恵まれ気候も温暖で農業、水産業も盛んです。そして商業、工業、観光業と大変バランスのとれた県で、東京の隣県ということもあり今後大きな可能性を秘めていると思われます。千葉県には国保連合会とは別に、全国でいち早くそして唯一の社団法人としての直診協会(千葉県国民健康保険直営診療施設協会)を立上げ、国保診療施設の整備と施設間の連携を図ってきました。千葉県の国保連合会、直診協会、国保診療施設が一丸となって学会を開催させていただきます。 学会場は房総半島の丘陵地帯の森に囲まれた閑静な場所です。最寄りの駅からはシャトルバスでの移動となり、ご不便をおかけしますがご容赦ください。会場周辺には、多くの観光スポットがあり、少し足を延ばせば鋸山など自然豊かな場所もあります。帰りがけにはアウトレットでお買い物を楽しまれ、千葉を満喫していただければ幸甚です。皆様にお会いできる日を楽しみにしております。